この戦いが終わったら、ばあちゃんのカクテキ腹いっぱい食うんだ(前編)

| by Teenage Slang Session / じん |

我々の共同企画「ありがとう」も5回目になりました。

自分にとってより良い世界を作りたい。以前そんな風に書いた。そのためにも色んなものをちゃんと学んで身に付けたい。しっかりやり遂げる「毎日」を過ごす。何かに取り組む以上、我ながらいい意識を心に刻んだと思う。

んが、前回からこれまで自分の足跡を振り返れば一目瞭然。ソファ居座り。飲酒。半日ベットの中。空想。映画。読書。惰眠。家事雑事。時間潰せる動画。そういう自分の残像たちが見えた。そして、地獄への片道切符のようないつもの台詞が頭の中にこだまする。「あーぁ、今日もなんもしなかったな」

ボクは崇高なる目標である世界に対して、罪を犯すのにとにかく忙しい。分かってんだよこんなんじゃダメだって。

──夏になろうというある日。自分を修正することも出来ず、怠惰な自分に呆れている時期。生きてる意味ってなんですか?な時期。蒸し暑い高円寺のどこだか。とあるきっかけで知り合った人に誘われてバンドを見に行った。そこで今回出演する二人組に出会った。

出演するバンドたちを怠惰なボクはダラダラ見てた。全然知らない彼らの演奏が始まった。最初、おや?っと、思った。演奏が進むにつれて、え?うそ!?っと、なっていった。演奏が終わる頃にはこの二人組に完全に奪われてた。

名前はというと…「サトちゃんケンちゃん」。完全ふざけてる。でも、やってることはマジもマジ。二人で風変わりな音楽で世界を繰り広げてる感じがしてすごくカッコよかった。個人的な感想としてはインドの端から中東を経由して東欧を巡ってる感じ。自分が思ってたよくある定型音楽や理屈やゴタクなんて吹っ飛ばす音楽をやっていた。感動しまくった。曲を聴いていると作者の意図も完全無視して思考と想像が止まらなかった。頭の中に知る限りの色んな景色が巡ってきた。

ライブ後、「やろう!」と漠然と思った。それから姿勢を少し改めた。まだまだなのは否めないが、探求・勉強することも少しづつしてる。完全に火をつけられた。奮い立たされた。それから新曲が出来た。鏡を見て老いたなと思った。音楽ってやっぱスゴイ。刺激的で生命力泥棒だ。ちゃんとやると寿命が削れる気がした。やっぱ音楽は楽しいな。と、思った。

そんで今回。感動とやる気と最高の刺激をくれた「サトちゃんケンちゃん」に企画出演オファーしてみた、ダメ元で。そして、出てくれることになった。サトちゃんケンちゃん、ありがとう。スゴイありがとう。彼らの魅力がみんなに伝わったらスゴイ嬉しい。

ぼかぁ、これからもたくさん足を使って見聞を広めて、たくさんの時間を使って学ぶ努力をして頑張りたい。スゴイ毎日を作っていきたい。こういった感動や刺激をくれる人たちのお陰で、今回もボクらは新曲を作って持っていくことが出来そうです。

つづく